シール印刷の基礎知識

版と型とサイズについて

版について

シールは『凸版』と呼ばれる樹脂製の版を使って印刷されます。1色に付、1個の版が必要となります。4色印刷の場合は4個の版を使って印刷します。最初のご注文の場合は、初期費用として、この版代がかかります。また、箔押しやエンボス加工をする場合も、版が必要となり、初期費用として、版代がかかります。

型について

シールは印刷後、『型』と呼ばれる金属製の刃を使って型抜き加工されます。最初のご注文の場合は、初期費用として、この型代がかかります。変形の場合はその形状の複雑さによって型代が変動します。

※版や型は、5年間弊社にて保存します。

※2回目、同じシールを再び作る場合(再版といいます。)は、版代、型代は必要ありません。

サイズについて

凸版で印刷できる、最大印刷面積は『250mm×180mm』となります。
簡単見積りフォームで対応しているサイズはこの大きさまでとなります。
このサイズ以上の場合は、印刷方式を変えて印刷できますので、お問合せフォームより、お問合せ下さい。

仕上がり形態について

シールは使用用途などにより様々な仕上がり形態が選べます。

※用途に応じて、お客様のご都合のよいタイプをお選びください。

※機械の都合上、ご希望に添えない場合がございますので、その際は事前にご相談させていただくようになります。

※納品時の仕上がり形態で、シール本体の仕様が同じでも料金が変わります。

シートカット仕上げ

シートに複数枚のシールを面付けした形態です。
特にご指定がなければ通常この状態で納品いたします。
1シートの面付け数の指定がある場合、あらかじめご指示下さい。

※ラッピングなどで、商品に手作業で貼る場合に便利です。

巻取り仕上げ

ハーフカット仕上げのシールを、紙管にロール状に巻きつけた形態です。
シール貼り専用の機械を使用する場合にはロールの径が限られていますので、機械で使う場合は詳しい仕様をご連絡ください。

※自動シール貼り機などで貼る場合に便利です。

1枚カット仕上げ

ハーフカット仕上げのシートを1枚のシールずつカットした形態です。
シールちょうどの大きさにはなりません。セパレーター(台紙部分)はシールよりも大きくなります。

※販促用として1枚づつ販売、配布したい場合に向いています。

全抜き仕上げ

シールをセパレーター(台紙部分)ごと仕上がりの大きさに切り抜いた形態です。
剥がしやすいようにセパレーターにスリットを入れることも可能です。

※販促用として1枚づつ販売、配布したい場合に向いています。

※ステッカーなど、そのものを商品として販売したい場合に最適です。

糊の種類について

シールの糊は使用用途、使用環境、基材の種類などにより様々な種類に分かれています。また同じ素材のシールでも、糊の種類によって、価格が変わってきます。
目的に応じた選択が必要となりますので、ご発注の際に使用条件をご検討いただき、最適な糊のタイプをお選び下さい。
「こんな用途で使用したい」という事をお伝えいただければ、当社で最適な種類を選定させていただきますので、お気軽にお問合せください。

用紙によって、糊の種類が限られます。下記の用紙一覧をご覧ください。

紙素材と糊の対応表

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フィルム素材と糊の対応表

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糊の種類

普通粘着

標準タイプの糊で、多くの材質に適合することから大半のシールがこの糊を使用しています。
ただし、剥がした後の商品に糊やカスが残る場合があります。一般的に売っているシールは、大体このタイプです。

強粘着

一般強粘タイプの粘着力をさらに強くしたタイプの糊で、一度貼ると剥がれませんので、永久貼付を必要とする屋外商品の銘板などに用いられます。
紙袋の口止めに使ったり、曲面に対して貼るケースなど、シール自体にテンションがかかる場合は、このタイプを使用すれば、シールが浮いてくることを防ぐことができます。

弱粘着

粘着力が弱く一度貼ってもきれいに剥がすことができるタイプの糊です。
商品へのカス残りが許されない場合などに用いられますが、自然に剥がれる「半めくり現象」が起こる場合があります。一度剥がすと、もう一度貼ることは出来ません。

冷食用粘着

冷蔵食品用に開発された糊です。シールの糊は、水分がつくと粘着力が低下し、剥がれてくることもありますが、このタイプならば大丈夫です。
頻繁に冷蔵庫に出し入れする飲料水ラベルや食品ラベルに最適です。

冷凍用粘着

冷凍庫で保存する冷凍食品などではこのタイプの糊を使用します。

トイシ用粘着

最も糊の強いタイプの糊です。ファンシーペーパーや壁面など、貼り付け面に凹凸がある場合、普通糊ではうまく貼れません。そういった場合はこのタイプをご使用下さい。ただし、かなり粘着力が強いため、貼りなおしができないのでご注意下さい。

再剥離粘着

糊残りがなく剥がしやすいように糊の強さを調整したタイプの糊です。
宅配便の送り状などに使われます。粘着力は強くないので、基本的には短期間で剥がす、貼りかえる用途にお使いください。

強粘再剥離粘着

簡単に剥がれては困るラベルなどに使用する強い糊で、貼ったり、剥がしたり、繰り返しの利用が可能です。最終的に剥がすことを目的とした、バスやタクシー、電車などのステッカーに使用することが多いです。

訂正用粘着

糊がグレー色になっていてうら面が透けないようにしてある粘着シールです。

印刷の間違いに対して、訂正シールとして使用します。若干シール自体もグレーがかって見えますのでご注意下さい。

シールの構造について

シールは、主に「素材」・「糊」・「台紙(セパレーター)」・「表面加工素材(ラミネート)」から構成されています。

A : 表面加工

役割として、素材となるシール・インクを保護し、ツヤ・光沢をもたせる事ができます。
PPラミネート(一般的)・PETラミネート(野外用)があります。

B : のり

シールの糊は使用用途、使用環境、基材の種類などにより様々な種類に分かれています。

C : 素材

実際印刷が施される材料です。大きく分けて、「紙素材(破れ易いタイプ)」と「フィルム素材(破れにくいタイプ)」があります。

D : 台紙

シール素材がのっている紙を、台紙(セパレーター)と呼んでいます。青色(薄手)タイプ・黄色(厚手)タイプがございます。

特殊加工一覧

シールは、印刷する以外にいろいろな加工を施すことで、付加価値を高めることが出来ます。 価格も割高にはなりますが、シールの表情を変えることで、アイキャッチ効果も増して、商品そのものの売上アップ、イメージアップにも貢献します。 永年に渡り、「特殊印刷加工」にこだわりを持ち続けてきたので、機械設備も豊富に揃い、経験も知識もどんどん蓄積されています。他にはない、中々出来ない、一味違う技術を一度試してみて下さい。

ラミネート加工

印刷をした上から透明なフィルムを貼る事により印刷物により光沢性を与え、やぶれにくくすると共に水・水滴・傷から表面を保護します。PP加工やPP貼り、ラミ貼りなどの名称もあります。
素材自体に凹凸があったり、模様がある特殊なラミネートもあります。
また、部分的にラミネートを貼り、手書きの文字を記入した後に全面にラミネートする事ができるハーフラミ加工などもできます。

種 類

1. ツヤ有りラミネート

一番ポピュラーなタイプのラミネートです。 光沢があり、色が鮮やかに見えます。

2. ツヤ消ラミネート

マット調の仕上がりで、落ち着いたイメージに仕上がります。

3. 紫外線カットラミネート

屋外使用のステッカーで1ヶ月以上の色持ちを望まれる場合は、紫外線カットラミネートをおすすめします。仕上がりは光沢があります。

4. エンボスラミネート

表面に凹凸があるラミネートです。マウスパッドやフロアシートの表面に使われることが多いです。

5. ラメ入りラミネート

ラミネートの基材の中にキラキラ光るラメが入っています。値段は高価ですが、アイキャッチ効果は抜群です。

6. ホログラムラミネート

表面がキラキラ光るラミネートです。値段は高価ですが、アイキャッチ効果は抜群です。

注意点

上質紙や和紙など、表面がコート処理されていない(つやつやしていない)素材とは適合性がよくありません。

おすすめ素材

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箔押し加工

箔押しとは金・銀や色箔を押した加工で、ホットスタンプともいいます。社名やロゴ、イラストなど通常の印刷よりも目立たせたい場合に効果的です。種類はつやありの金・銀、つや消しの金・銀やホログラムや白、黒などがあります。箔押しは金属製の版を熱して、箔のシートの上から押し付けて転写するという加工です。温度や紙質で微妙に変化するので仕上がりが少しずつ変わったり、細かい文字だとつぶれてしまったり、たくさんの難関があります。箔押しを使うデザインの物は基本的にシンプルなものが多く、言うなれば箔押しによって完成する、命を吹き込むという感覚です。そのひとつで人をひきつける魅力がたっぷりの加工です。

エンボス加工

エンボス加工とは凹状の型と凸状の型の間に紙を置き、圧を加えて、紙を凸状に浮き上がらせる加工です。(別名『浮き出し』加工)金属製の版を押し付けて、さらにその反転した柄の版を反対側から押すことで凹凸を生み出します。これは紙の厚みに影響されやすく、ケースによって柔軟な対応が必要になって来ます。素材は金や銀のホイル紙が一般的ですが、艶のあるものとないものでは表情が違っています。このような立体のものは人の印象に残りやすく、デザインの主役としても充分存在感があるので 是非活用して下さい。

ニス引き加工

印刷をした上から透明なニスを引く事により印刷物により光沢性を与え、ある程度の水・水滴から表面を保護します。紙素材を使用する場合は決して水にはつけない様にして下さい。

注意点

ニス版を製作して印刷するため、ニス版分別途版代が発生します。詳しくはお問い合わせください。

感温印刷

感温シールは、設定された温度によって色が変化する感温インキを使ったシールです。特定の温度で発色したり消えたりする特殊なインキです。
感温シールには種類があり、冷蔵庫などで冷やしたときの温度変化を想定した「コールドタイプ」、体温で変化する「ウォームタイプ」、熱い湯やドライヤーの熱で反応する「ホットタイプ」などがあります。コールドタイプの感温シールでは、冷蔵庫で冷やしたお菓子やワインの飲み頃をサインして“商品のこだわり”をさりげなくアピールしてみたり、 ウォームタイプでは人肌やお湯に反応するシールなども作れます。
アイデア次第で用途も様々です。

注意点

感温シールに耐光性に劣るため、直射日光下での使用は避けてください。
また、気温によっては効果を発揮しづらい場合があり、使用されるシーズンや場所などの条件を考慮します。 感温インキは隠蔽性が低いため、下地の図柄を印刷し、その上に感温インキのベタをのせて下地の柄を隠したい場合、感温インキの色は黒色が望ましくなります。また、その他の色としてはオレンジ、ピンク、ブルーなどがあります。

香り印刷

香りシールは、視覚だけではなく嗅覚にも訴えます。相手に与える印象が大きく、大きな宣伝効果が期待出来ます。
香りシールは、香料オイルをとじ込めたマイクロカプセルを水性インキに混ぜた「香料インキ」を使用します。香りの印刷部分は、爪で軽くこすることでマイクロカプセルがこわれ、香料オイルが広がり芳香します。

注意点

香料インキが印刷された箇所は、インキの特性上ザラザラとしたマット調になります。

蓄光印刷

蓄光印刷は、光(紫外線)を蓄えて発光する性質をもった顔料インキを利用します。十分に光にあてておけば、暗がりで2時間程度発光します。(環境により異なります)インキの色は薄い緑色なので、デザインの邪魔にはなりませんが、逆に他の色を乗せたりすると発光がわかりにくくなるのでデザインの段階で注意が必要です。

注意点

専用の顔料インキを使用するため、蓄光部分には色や柄は印刷できません。そのため、蓄光させたい箇所は白抜きの状態でデータを作成してください。

ドーム加工

別名:ポッティングシールといい、ウレタン樹脂でシールの表面を保護する方法です。
出来上がったシールの上にウレタン樹脂を流し込み、表面張力を利用して作ります。こうすることでラベルが立体的に見え、シールに高級感が増します。傷が付きにくくプリント面の保護や、擦過性・耐水性にもすぐれています。

注意点

液状のウレタン樹脂を流し込むため、紙素材には加工できません。 また、形に沿って樹脂を流し込むので細い線や鋭角なデザインだ綺麗に樹脂が乗りません。四角や円形などの単純な形をお勧めします。

おすすめ素材

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