印刷用語集
製版(せいはん)
製版(せいはん)とは、印刷工程において、印刷用の版を作成するプロセスです。製版は、デザインや画像を印刷物に転写するための重要なステップであり、印刷物の品質に大きな影響を与えます。
製版のプロセスは、通常以下のステップで進行します。まず、デザインや画像データをコンピュータ上で編集し、印刷用のフィルムやデジタルデータを作成します。次に、このデータを使用して感光性のプレートに露光し、必要な部分だけが硬化するようにします。硬化しなかった部分は洗い流され、印刷用の版が完成します。これがオフセット印刷やグラビア印刷など、さまざまな印刷方式で使用されます。
製版は高精度な技術を要求され、色の再現性や細部の表現力が重要です。特にフルカラー印刷では、CMYKの4色分解が行われ、それぞれの版が正確に位置合わせされる必要があります。高品質な製版が行われることで、鮮明で美しい印刷物が得られます。このように、製版は印刷工程の中で欠かせない重要なステップです。