印刷用語集
樹脂盛印刷(じゅしもりいんさつ)
樹脂盛印刷は、印刷技術の一種で、特定の部分に透明な樹脂を盛り上げる方法を指します。主に名刺やパンフレット、ラベルなどの印刷物で使用され、文字や図形を立体的に浮き上がらせる効果を生み出します。この技術により、印刷物に立体感や高級感を与えることができ、視覚的なインパクトを強化します。
樹脂盛印刷の実現には、通常はUV硬化樹脂(ウルトラバイオレット硬化樹脂)が使用されます。印刷後、特定の部分にこの樹脂を塗布し、UV光を照射することで瞬間的に硬化させます。この結果、樹脂が凹凸のある立体的な表面を形成し、見た目や触感に特別な質感を与えます。
樹脂盛印刷の利点は、印刷物に高級感や耐久性を加えることができることです。また、特定の部分を目立たせたい場合や、ロゴや商品名を強調したい場面で効果的です。ただし、樹脂の使用量や厚みを調整することで、印刷物のデザイン全体に違った視覚的な深みを与えることが可能です。
最近では、より環境に配慮したUV硬化樹脂や、印刷品質の向上を目指す新しい技術も開発されており、樹脂盛印刷の適用範囲は広がりつつあります。