印刷用語集
輪転機・輪転印刷機(りんてんき・りんてんいんさつき)
輪転機(りんてんき)または輪転印刷機は、大量の印刷物を効率的に高速で印刷するために使用される特殊な印刷機のことです。主に新聞、雑誌、書籍などの大量生産向けに設計されており、連続したロール状の紙を使用して連続的に印刷を行います。
輪転機の特徴としては、以下の点が挙げられます:
- 高速印刷: 比較的短時間で大量の印刷物を生産できる能力があります。
- 連続印刷: ロール紙を使用して連続的に印刷を行うため、印刷作業の中断を最小限に抑えます。
- 柔軟性: 複数の色を同時に印刷できる多色印刷が可能であり、高品質の印刷物を実現します。
- 経済性: 単位印刷コストを低減できるため、大量生産向けに経済的です。
輪転機の動作原理は、インク付け部分で印刷版にインクを塗布し、その後紙に転写することで印刷を実現します。紙は高速で通過し、インクが乾燥する前に次の工程へと進みます。この方式により、数万部から数十万部単位の印刷物を短時間で生産することが可能です。
近年では、デジタル技術の進化により小ロット印刷やカスタマイズ印刷の需要が増えていますが、輪転機は依然として大量生産において不可欠な役割を果たしています。