印刷用語集
級数・Q数(きゅうすう)
級数(きゅうすう)およびQ数(キューすう)とは、印刷業界で文字の大きさを示すために使用される単位です。特に、日本の印刷業界で広く使用されています。級数は、日本独自の活字の大きさを示す単位で、1級は約0.25ミリメートルです。したがって、10級の文字は約2.5ミリメートルの高さになります。
一方、Q数は、日本でデジタルフォントの登場に伴って普及した単位で、1Qは1ミリメートルの1/4、つまり約0.25ミリメートルです。級数とQ数は基本的に同じ大きさを示しますが、Q数はデジタル環境でのフォントサイズ設定に適しているため、近年ではQ数の方が一般的に使用されています。
級数およびQ数は、印刷物の読みやすさやデザインのバランスを取るために重要な要素です。適切な文字サイズを選ぶことで、読者にとって快適な読みやすさを提供できるだけでなく、印刷物全体のデザイン品質も向上します。印刷物の種類や対象読者に応じて、級数やQ数を適切に選定することが求められます。